庄内–内陸高校生のコラボ!肉まん&春巻き完売

1月19日(日)、道の駅やまがた蔵王にて、加茂水産高校と山辺高校の生徒たちが考案した黒バイ貝を使った『肉まん』と『春巻き』の販売イベントが開催されました。

黒バイ貝の新たな活用法

庄内浜で6月から7月にかけて漁獲される黒バイ貝。これまで加茂水産高校では実習で漁獲したものの活用方法がなく、漁獲後は海に戻す状況が続いていました。

そこで、内陸と庄内の高校生がタッグを組み、黒バイ貝の新しいメニューを開発するプロジェクトが始動。この取り組みは「里山ネットワークやまがた」の企画により実現しました。加茂水産高校(海洋技術科 航海系)の3年生が実習で漁獲した黒バイ貝を使用し、山辺高校食物部の1、2年生が新メニューのアイデアを提供。煮付けに代わる商品として『肉まん』と『春巻き』が開発されました。

限定販売商品が大好評

イベント当日は、

  • 黒バイ貝を使った「肉まん」と「春巻き」:それぞれ限定200個
  • アオリイカを使った揚げピザ:加茂水産高校と渚の交番カモンマーレがコラボして150個を限定販売

これらの商品が11時の販売開始とともに多くの方々に購入され、14時のイベント終了時には全商品が完売しました。

会場の盛り上がり

販売だけでなく、会場では学校紹介ブースも設置され、多彩な展示や体験イベントが行われました。

  • 加茂水産高校:ダイビング部のVR体験、船の模型、カニの標本展示
  • 加茂水族館:本物のクラゲを展示した出張水族館
  • 山辺高校:チョコペンでパンをデコレーションする体験

さらに、主役の「黒バイ貝」の展示も行われ、訪れた子どもや大人たちは興味津々で見学。水産高校生に質問をする姿も多く見られました。

内陸と海の繋がりを広げるきっかけに

黒バイ貝が内陸の人々には馴染みの薄い食材であるにもかかわらず、イベントを通じて多くの方々に興味を持ってもらえる機会となりました。参加者からは「美味しかった!」との声が続々と寄せられ、特に食後に再び戻って感想を伝える方も見られるほどの好評ぶり。

今回の取り組みは、庄内の海や魚に対する理解を深めるとともに、地域間の交流を促進する大きな成果を上げました。